
こんにちは、ラフです。40代で初めて転職を経験し、日系企業から外資系企業に移った私です。転職をきっかけに「年俸制」という給与制度に初めて触れることになりました。
正直に言うと、最初は不安だらけでした。「ボーナスがなくなるのでは?」「成果が出なければ給料が下がるのでは?」といった疑問を抱えていました。
しかし、実際に働き始めてみると、意外なほどに年俸制は自分に合っていると感じるようになったのです。
この記事では、私が外資系企業で年俸制を経験して感じたこと、そして「年俸制に変わってよかった」と思う理由を、リアルな視点でお伝えしていきます。
ラフの転職後の年収について
私は、前職の直近の年収は約580万円でした。転職後には約610万円になり約30万円の年収アップとなりました。100万円以上の年収アップを実現される方も多い中、30万円アップというのは小さいかもしれませんが、40代の初めての転職で年収アップができたこと自体、私にとって非常に大きな前進でした。
加えて、転職先は会社の成績次第が良ければ決算賞与があり、自身の成績を加味された上で3月末に支払われます。これはあくまでも会社自体の成績によるものなので、おまけ程度と捉えることができますが、実際に加わると年収700万円近くまで上がる可能性も出てきます。
年俸制の会社でもインセンティブとして決算賞与がある場合がある。
前職 日系企業の給与体系 月給+賞与
年収ベースだと580万円ですが、賞与も加味すると月給ベースでは約35万円ほどでした。
転職後は610万円となりましたが、年俸制になるので÷12で月給ベースで約50万円となりました。
月給ベースに直すと大きく増額に見える
確かに賞与はなくなりましたが、代わりに決算賞与があります。決算後の成績に応じて支給されるもので、これが頂けると実際には大幅な年収アップになります。
内定後に現職の年収ベース以上の給与を希望したので決算賞与なしで前職より多い給与を実現しました。そのおかげで決算賞与を当てにせずとも前職以上の給与を確保できている状態になっています。
外資系に勤めて驚いたこと
まず一番の驚きは、評価と報酬の関係が非常に明確だという点です。
日系企業では「年功序列」や「社歴」が重視される場面も多かったのですが、外資系ではとにかく成果主義。実績が数字や結果として見える形で評価されます。
上司との距離感も近く、1on1でのフィードバックは率直。良ければすぐに褒められ、改善点もストレートに伝えられます。逆に出来ていないことはストレートに反映されます。
このスピード感と透明性は、キャリア中盤の私にとって刺激的で、「まだまだ成長できる」と思わせてくれるものでした。
実際、ありがたいことに入社半年で改定があり、もう少し年収が増えました。
年俸制とは?仕組みをざっくり解説
ここで少し制度について触れておきます。
年俸制とは、1年間の給与をあらかじめ決めて、それを12分割や16分割して毎月支給する仕組みのことです。16分割した場合は12か月(月給)+4か月(賞与)という形で日本企業に近いですね。12分割の場合はいわゆる賞与はない形になります。
- 年収が事前に明確化される
- ボーナスは原則的に「年俸に含まれる」
- 成果に応じて次年度の年俸が変動する
日系企業で多い「月給+ボーナス」という形とは大きく違い、
「1年間でいくら稼げるか」が最初からはっきりしているのが特徴です。
日系企業の場合、賞与の仕組みはありがたいですが、会社全体の成績によっては大幅カットもありいきなり年収ダウンもありえます。そういう意味では年俸制は、少なくとも1年は安心というのもあります。
月給+賞与の場合、会社の成績次第で賞与は大幅カットになる可能性がある
【実体験】年俸制に変わってよかったこと
ここからは、私が実際に年俸制に変わって「よかった!」と強く感じた点を挙げていきます。
1. 年収が上がった
一番大きな変化は、やはり年収が明確に増えたことです。
日系企業時代は昇給ペースが緩やかで、頑張っても数千円〜数万円レベル。
外資に移ってからは、最初のオファーで前職比約30万円アップしました。
「頑張ったのに報われない」という感覚から解放され、
「成果を出せば収入が増える」という分かりやすいルールに安心感すら覚えました。
2. 成果と収入が直結するやりがい
年俸制では、成果が翌年の年俸にダイレクトに反映されます。営業として数字を達成すれば、翌年の契約更新時にしっかり年俸に上乗せされる。逆に達成できなければ据え置き、あるいは減額というケースもあります。
最初は「プレッシャーが大きいのでは」と思いましたが、実際は逆でした。
「やればやっただけ返ってくる」ことが分かると、働くモチベーションが格段に上がるのです。
3. お金の計画が立てやすい
年俸制は1年分の収入が最初から分かっているため、家計や投資の計画が立てやすいというメリットもあります。
ボーナス頼みで一喜一憂する必要がなくなり、安定した気持ちでお金を使えるようになりました。
4. 自分の市場価値を意識するようになった
毎年の契約更新時に、会社と自分の成果を「金額ベース」で交渉するので、
自然と「自分はいくらの価値があるのか」を意識するようになります。
これは転職市場での強みを考えるきっかけにもなりました。
年俸制の落とし穴もある
もちろん良いことばかりではありません。
私が感じた「注意点」も正直に書いておきます。
- 成果が出なければ昇給はない(据え置きや減額もあり得る)
- 安定性は日系企業より低い(契約更新のたびに緊張感がある)
- 交渉力が必要(自分を正しくアピールできないと損する)
このように、年俸制は「自由」と「責任」がセットになっています。
「指示待ちタイプ」や「会社に守られていたい人」には、あまり向いていないかもしれません。
会社によっては手当てがなくなる
これは会社に寄りますが、私の場合は手当てがなくなりました。給与+交通費のみです。その代わり、内定時の給与交渉の中で年収ベースで現職以上を提示いただいたので手当はなくなりましたが、全く問題ありませんでした。
外資系でも日本における社歴の長いところなどでは、いわゆる手当てがあるとこもあるそうです。
内定時の年収交渉で手当ても込みの年収額をベースに交渉→年収アップの近道
40代で外資系・年俸制を検討している人へのアドバイス
もしあなたが40代で転職を考えているなら、年俸制は十分に選択肢に入れてよいと思います。
ただし、向き・不向きがあります。
向いている人の特徴
- 自分で成果をコントロールできるタイプ
- 交渉や数字に抵抗がないタイプ
- 市場価値を高めたいと思っている人
向いていない人の特徴
- 安定した給与を最優先したい人
- 成果より勤続年数を重視してほしい人
- 評価交渉が苦手で避けたい人
まずは転職サイトやエージェントで「外資系」「年俸制」の求人をチェックしてみるだけでも、
新しい世界が見えてくると思います。
まとめ:年俸制は「不安」ではなく「チャンス」だった
外資系に転職して年俸制になったことで、私は「収入アップ」と「やりがいの増加」を実感しました。一方で、「成果がすべて」という厳しさも同時に経験しています。
ただ、40代というキャリア後半に差し掛かる中で、
「自分の力で収入を伸ばせる」仕組みはむしろ心地よいと感じています。
年俸制は決して怖い制度ではなく、自分の実力を正当に評価してもらえるチャンスです。
もし外資系や年俸制に興味があるなら、一度求人をのぞいてみることから始めてみてください。
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