40代で初めて転職を経験し、日系企業から外資系企業に移りました。転職をきっかけに「年俸制」という給与制度に初めて触れることになりました。
正直に言うと、最初は不安だらけでした。「ボーナスがなくなるのでは?」「成果が出なければ給料が下がるのでは?」といった疑問を抱えていました。
私は2024年8月、固定年俸610万円で外資系企業へ転職しました。その後、2回の改定を経て決算賞与込みで現在は年収700万円を超えました。
この記事では、年俸制そのものの仕組みと、実際に働いて感じたメリット・注意点を分けてお伝えします。

ラフのプロフィール
・食品・飲料の営業職を20年続ける
・2024年に初めての転職活動開始
・半年後、無事に外資系営業職への転職に成功
・年収580万円→610万円
・徐々に年収アップを実現し現在700万円超え
・自身の転職活動経験を40代で転職を考える方へ伝える
ラフの転職後の年収について
私は、前職の直近の年収は約580万円でした。転職後には約610万円になり約30万円の年収アップとなりました。100万円以上の年収アップを実現される方も多い中、30万円アップというのは小さいかもしれませんが、40代の初めての転職で年収アップができたこと自体、私にとって非常に大きな前進でした。
加えて、転職先では、会社の業績が良ければ決算賞与が支給され、個人の成績もその金額に反映されます。
決算賞与は会社自体の成績によるものなので、おまけ程度と捉えることもできますが、実際に決算賞与が加わったことで現在の年収は700万円を超えています。
年俸制でも、固定年俸とは別に業績連動の決算賞与が支給される場合があります。
前職 日系企業の給与体系 月給+賞与
前職の年収は、毎月の給与と賞与を合わせて約580万円でした。毎月の給与は約35万円で、別途賞与が支給される給与体系です。
転職後は610万円となりましたが、年俸制になるので÷12で月給ベースで約50万円となりました。
月給ベースに直すと賞与がなくなった分、増額されて見えます
前職で支給されていた定期賞与はなくなりましたが、転職先では固定年俸とは別に、業績連動の決算賞与があります。ただし、支給額は会社や個人の業績によって変動します。
内定後の条件交渉では、前職の総年収を下回らない固定年俸を希望しました。そして決算賞与なしで前職より多い給与を実現しました。そのおかげで決算賞与を当てにせずとも前職以上の給与を確保できている状態になっています。
外資系に勤めて驚いたこと
まず一番の驚きは、評価と報酬の関係が非常に明確だという点です。
日系企業では「年功序列」や「社歴」が重視される場面も多かったのですが、私が転職した外資系企業では、年齢や社歴よりも、営業実績や目標の達成度が評価に強く反映されます。
上司との距離感も近く、1on1でのフィードバックは率直。良ければすぐに褒められ、改善点もストレートに伝えられます。逆に出来ていないことはストレートに反映されます。
このスピード感と透明性は、キャリア中盤の私にとって刺激的で、「まだまだ成長できる」と思わせてくれるものでした。
年俸制とは?
ここで少し制度について触れておきます。
年俸制とは、1年間の給与をあらかじめ決めて、それを12分割や16分割して毎月支給する仕組みのことです。16分割した場合は12か月(月給)+4か月(賞与)という形で日本企業に近いですね。12分割の場合はいわゆる賞与はない形になります。
- 年俸額を12分割して毎月支払う会社がある
- 年俸額を分割し、一部を賞与時期に支払う会社もある
- 固定年俸とは別に、業績連動賞与が支給される場合もある
- 年俸の改定方法や評価基準は会社によって異なる
年俸制は、年間の給与額を基準に賃金を決める制度です。年俸制だから自動的に成果主義になるわけではなく、雇用契約が1年契約になるわけでもありません。給与制度、評価制度、雇用期間は別々に確認する必要があります。
年俸制でも、原則として残業代が不要になるわけではありません。固定残業代が含まれている場合は、対象となる時間数と金額、超過分の扱いを確認する必要があります。
日系企業で多い「月給+ボーナス」という形とは大きく違い、
「1年間でいくら稼げるか」が最初からはっきりしているのが特徴です。
日系企業の場合、賞与の仕組みはありがたいですが、会社全体の成績によっては大幅カットもありいきなり年収ダウンもありえます。私の場合は、業績賞与を除いた固定年俸が明確だったため、前職よりも年間収入の見通しを立てやすくなりました。
年俸制に変わってよかったこと
ここからは、私が実際に年俸制に変わって「よかった!」と強く感じた点を挙げていきます。
1. 年収が上がった
一番大きな変化は、やはり年収が明確に増えたことです。日系企業時代は昇給ペースが緩やかで、頑張っても月収数千円〜大きくて数万円アップぐらいです。
前職の年収約580万円から、転職時の固定年俸は610万円へ上がりました。その後、2回の年俸改定を経て、現在は決算賞与を含めて転職前より100万円以上年収が上がっています。
「頑張ったのに報われない」という感覚から解放され、
「成果を出せば収入が増える」という分かりやすいルールに安心感すら覚えました。
2. 成果と収入が直結するやりがい
私の勤務先では、営業成果や目標の達成度が次回の年俸改定に反映されます。営業成績や目標の達成度が次回の給与改定における評価材料となり、固定年俸が上がる可能性があります。
最初は「プレッシャーが大きいのでは」と思いましたが、実際は逆でした。
「やればやっただけ返ってくる」ことが分かると、働くモチベーションが格段に上がるのです。
3. お金の計画が立てやすい
年俸制は1年分の収入が最初から分かっているため、家計や投資の計画が立てやすいというメリットもあります。
ボーナス頼みで一喜一憂する必要がなくなり、安定した気持ちでお金を使えるようになりました。決算賞与は変動するため家計には組み込まず、固定年俸だけを基準に生活設計しています。
4. 自分の市場価値を意識するようになった
毎年の給与改定で、自分の成果が金額として示されるようになり、「自分は会社にどれだけの価値を提供できたか」を意識するようになりました。
年俸制へ転職する前に知っておきたいデメリット・注意点
- 決算賞与やインセンティブは保証されない
- 次回の給与改定で固定年俸が上がるとは限らない
- 手当が年俸に含まれたり、なくなったりする場合がある
- 固定残業代が含まれているか確認が必要
- 退職金制度の有無を確認する
- 求人票の「想定年収」と固定年俸を区別する
会社によっては手当がなくなる
これは会社によりますが、私の場合は手当がなくなりました。給与+交通費のみです。その代わり、内定時の給与交渉の中で年収ベースで現職以上を提示いただいたので手当はなくなりましたが、全く問題ありませんでした。ただ、あくまで私のケースなので内定時は基本給だけでなく、賞与・手当・固定残業代などを含めた年間の総額で比較することが重要です。
実際の条件交渉では、前職の手当を含めた総年収を伝え、転職後の固定年俸と比較しました。
また、外資系でも日本における社歴の長いところなどでは、手当がある会社もあるそうです。
40代で外資系・年俸制を検討している人へのアドバイス
もしあなたが40代で転職を考えているなら、年俸制は十分に選択肢に入れてよいと思います。
ただし、会社によって同じ年俸制でも内容が異なるので内定時に確認が必要です。
向いている人の特徴
- 自分で成果をコントロールできるタイプ
- 交渉や数字に抵抗がないタイプ
- 市場価値を高めたいと思っている人
向いていない人の特徴
- 安定した給与を最優先したい人
- 成果より勤続年数を重視してほしい人
- 評価交渉が苦手で避けたい人
オファー面談時に以下の点を確認しましょう。
- 固定年俸はいくらか
- 月額はいくらになるか
- 決算賞与・インセンティブは固定か変動か
- 固定残業代を含むか
- 住宅・家族・役職などの手当はあるか
- 年俸改定の時期と評価基準
- 退職金制度はあるか
- 求人票の想定年収に変動報酬が含まれているか
まずは転職サイトやエージェントで「外資系」「年俸制」の求人をチェックしてみるだけでも、
新しい世界が見えてくると思います。
まとめ
私にとって年俸制は、最初に感じていたほど怖い制度ではありませんでした。
前職の年収約580万円から固定年俸610万円で転職し、その後の改定でも順調に増えていき2年で決算賞与込みで100万円以上の年収アップを実現しました。
ただし、これは年俸制なら誰でも年収が上がるという意味ではありません。固定年俸、変動賞与、手当、残業代、評価基準を確認したうえで、自分に合う会社かを判断することが大切です。
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