転職エージェントを使うとき、「担当体制」を気にしたことありますか? 私は正直、最初まったく意識していませんでした。キャリアアドバイザーが面談して、企業を紹介してくれる──それ以上の認識がありませんでした。でも実際に、片面型(キャリア担当とリクルート担当が別)と、両面型(同じ人が両方を担当)のエージェントを使ってみたら、似て非なるものでした。 同じ「転職支援」でも担当体制が違うだけで、想像以上に印象が変わりました。
この記事では、私が両方のタイプを利用して感じた「リアルな違い」と、「どんな人にどちらが合うのか」を体験談を交えて紹介します。どちらにもメリット・デメリットがあります。

ラフのプロフィール
- 食品・飲料業界で20年以上営業職を経験
- 44歳で初めての転職活動に挑戦
- 約半年後、外資系企業の営業職へ転職
- 年収580万円→610万円、その後700万円超へ
- 40代で転職を考える方向けに実体験を発信中
転職エージェントの片面型と両面型とは?違いを簡単に解説
| 項目 | 片面型 | 両面型 |
|---|---|---|
| 担当体制 | CAとRAが別々 | CAとRAが同じ |
| 求人数 | 比較的多い | ピンポイントなものもある |
| 企業情報 | 間接的 | 担当が直接関わる |
| 情報伝達 | 企業→RA→CA | 企業→担当 |
| マッチング | 幅広い | ピンポイント |
| 担当者との距離 | やや遠い | 比較的近い |
| 向いている人 | 幅広く探したい人 | マッチング重視の人 |
キャリアアドバイザー(CA)とリクルーティングアドバイザー(RA)の役割
- キャリアアドバイザー(CA)…求職者のサポート
- リクルーティングアドバイザー…採用企業の担当
片面型とは?
転職エージェントの中でも大手は片面型を採用しているケースがあります。
CAとRAが別の人が担当しているエージェントです。片面型では求職者はCAと話をすることになり、RAと直接話をすることはありません。まずはCAと面談をした上で、各RAから得ている情報をもとに求職者へアドバイスをしてくれます。
リクルートエージェントやdodaなどが該当します。
両面型とは?
一方で、両面型は同じ人がCAとRAの両方を担当します。
求職者の希望も企業のニーズも直接把握しているため、情報の行き違いが起こりにくいのが特徴です。 JACリクルートメントやエンワールドジャパンなどが挙げられます。
いわゆる”ヘッドハンター”としてコンタクトを取ってくる方も転職エージェントの両面型営業と見て良いと思います。自分の経験では、両面型が多かった印象です。
CAがヘッドハンターとしてコンタクトを取ってくる時は具体的な求人を持っていないケースが多く、私の場合はエージェントへの登録を促されました。
- キャリアアドバイザー(CA)…求職者のサポート
- リクルーティングアドバイザー…採用企業の担当
片面型転職エージェントのメリット・デメリット
メリット① 求人数が多く選択肢が広がりやすい
片面型エージェントの場合、CAの担当がついて転職に関する様々なサポートを受けることができます。その中で多くの求人を紹介してもらえます。
私自身も同業他社へ転職しましたが、片面型エージェントの担当者からは業種を問わず色々な企業の求人を紹介してもらいました。
メリット② 転職活動全般のサポートを受けやすい
CAから転職活動全般のサポートが受けられます。
具体的には
- 職務経歴書の添削
- 面接対策
- 応募企業候補の選定
- 求人の紹介
- 面接のスケジュール調整
- メールやLINEでの転職活動相談
- 応募企業への推薦状の作成
他にもいろいろありますが、主にこういったサポートが受けられます。
私が最初に利用したのは、片面型の大手エージェント(doda・リクルートエージェント)でした。 業界ごとに専門の担当がいて、求人の数は圧倒的。 CAは面接対策や書類添削が丁寧で、「転職活動の型」をしっかり作ってくれた印象です。
デメリット① 企業情報が間接的になりやすい
立場上RAは採用企業目線でCAは求職者目線になるので、そこにはどうしても壁があるような印象受けました。
デメリット② 情報伝達に時間がかかる場合がある
実際にある企業の面接を受けたときに感じたことです。相手企業がどういった人材を求めているかそれに合わせて面接対策をしていきますが、この時にCAの方の採用企業側との情報はどうしてもRA経由になるので伝達が間接的になってしまいます。また、紹介される求人の背景や企業が本当に求めている人物像が伝わりにくいようにも感じました。
RAの方と直接話せないため、「どうして自分がこの求人に推薦されたのか」が曖昧なまま進むケースもありました。あくまでCAがRAからの情報をもとに勧めてくるので、実際に合うかどうかの肌感はRAの直接の判断でない分、ちょっと弱い印象を受けました。
私が実際にdodaを使ってみた結果はこちら
40代転職でリクルートエージェントを使う理由
両面型転職エージェントのメリット・デメリット
メリット① 企業の採用背景や求める人材像まで把握しやすい
担当者がRAとCAを兼ねており企業とも直接つながっているので、求人背景や面接担当者の印象や性格まで把握していました。 そのため、紹介される案件がピンポイントで、面接準備も非常に的確でした。
メリット② 情報伝達が早く面接対策もしやすい
ここは両面型の一番のメリットと私が感じた部分です。面接官を知っている担当者ならば、過去にどういう質問したかなども把握しています。
こういう質問が想定されるのでこういう回答を心がけましょうといった具体的なアドバイスを受けることが出来たので、しっかりと面接対策を行うことが出来ました。
メリット③ 求職者の強みを企業側へ直接伝えてもらえる
両面型の場合、自分でヘッドハンティングした人材を企業へ売り込むのでその求職者の強みを事前にしっかりと把握し、どういう貢献ができるかなどしっかりと企業側へ伝えてもらえます。
RAとCAが分かれている場合はどうしてもそこが2次情報になりがちですが、両面型の場合は1次情報として伝えてもらえるのは大きなメリットです。
デメリット① 紹介される求人が少ない
これはある意味では当然かもしれませんが、40代まで20年かけて積み上げてきたキャリアは等しくどの企業にも当てはまるわけではないです。持っているキャリアが即戦力として使えると思った企業しか推薦してくれないのでどうしても求人数では少なくなってしまいます。
忙しいとレスポンスが遅くなったり、求人の幅が狭かったりする点は弱点。 一人がすべてを担う分、担当者の経験や人脈によって結果が大きく変わります。ただし、担当者が忙しいとレスポンスが遅くなったり、求人の幅が狭かったりする点は弱点。 一人がすべてを担う分、担当者の経験や人脈によって結果が大きく変わります。
私は両面型のエージェントとは複数の方とかかわりましたが、いわゆる音信不通になる人もいればいつもレスポンスが早く、頼りになる方まで様々でした。
デメリット② 担当者の力量や相性に左右されやすい
基本的に両面型のエージェントはヘッドハンターとして一つの求人で接触してくるので、ミスマッチが少ない分、紹介案件も最初の段階ではほぼないため浅い付き合いになるケースも多かったです。
実際に出会ったエージェントの数だけで言えば、ほとんどが両面型のエージェントでした。
相性が合わないと次の求人を紹介してもらえず、最初の求人のみの付き合いになってしまいます。力量のある担当者とうまくつながれればメリットですし、そうでない場合はデメリットとなってしまいます。
私がJACリクルートメントを使って40代でも転職に成功した話
【実体験】片面と両面型を両方使って感じた3つの違い
①求人数は片面型、求人の深さは両面型
片面型エージェントの場合はやはり紹介してもらえる求人数は圧倒的に多いです。その分、一回一回の応募は軽い感じになってしまいます。WEB上でワンクリックで応募が出来るため、極論どの企業へも応募は出来てしまいます。
両面型は特にヘッドハンティングされた場合は一社の求人で接触してくるので、そこがうまく行かなと相手はその企業の次の候補者を探すので、そこで付き合いが終わってしまいます。でも相性のいい担当者だと次の案件を紹介してくれます。
② 企業情報と選考対策は両面型が強かった
私の場合は幸い何名か相性のいい担当者に出会えました。担当者が採用企業の担当期間が長い場合は関係性も構築できており、色々とスムーズなことがありました。
ある外資系企業へ応募した時、最終面接まで行ったのですが、私がどうしても現職の仕事の関係で日程調整が出来ず、一カ月先になってしまう場面がありました。
もちろん先に別の候補者の面接が予定され、普通ならその方で決まれば私に面接のチャンスはありません。でも、その時の担当者は企業側へ掛け合ってくれ一カ月先の面接で日程調整をしてくれました。
ここまでやってくれるような担当者に出会えれば、たとえこの時の結果がだめでも次の求人を紹介してくれます。私も実際に2~3社の紹介を受けました。私にとっては大変心強かったです。
③担当者との距離感が大きく違った
一番の違いは、担当者との距離感でした。 片面型ではCAとのやり取りはLINEでするケースが多く、親身に相談を聞いてはくれるものの少し事務的な印象を受けました。おそらくかなりの人数とやり取りされるため少し距離を感じるのかもしれません。
両面型は担当者と“二人三脚”で進む感覚です。 その分、信頼関係が深まりやすく、「この人のために頑張ろう」と思える瞬間もありました。
結局のところ、転職活動は“人と人”です。 担当者が変わるたびにリセットされるより、最後まで同じ人が伴走してくれるほうが、私には合っていました。
片面型と両面型どっちがおすすめ?
幅広い求人から選びたいなら片面型
まずは色々な業種や職種から自分の可能性を探りたいという方は求人の幅も広い方が良いと思います。本当にかなりの数の求人を紹介してもらえます。
- 自身で求人を検討して探したい
- 職種も現在と異なるものも含めて探したい
こういった方は片面型のエージェントがおすすめです。
未経験分野や初めての転職なら、片面型のほうが安心感があります。キャリアアドバイザーがついてくれるので最終的に企業紹介まで行きますが、その手前段階でのサポートが手厚い印象でした。
企業とのマッチングを重視するなら両面型
ご自身の持っているキャリアに合う求人を紹介してほしいという方は両面型のエージェントをおすすめします。ビズリーチでヘッドハンターが紹介してくれる求人は、基本的に両面型のエージェントの紹介と思っていただいて良いと思います。
ただ、先ほども書きましたが相性が重要になるので求人の紹介を受ける際に面談をして今後も付き合っていける人かどうかも含めて判断するのが良いと思います。営業的に接してくる担当者も多いので、面談でしっかり見極めましょう。
営業職だからこそわかる!転職エージェント/ヘッドハンターが音信不通になる理由
40代の転職では「併用」が有効
40代で初めて転職活動だとどちらがご自身に合うか分からないと思います。そのため可能なら両方に登録して相性を見極めるのが良いと思います。
- まずは片面型エージェントに登録してご自身の転職活動の形を作る
- その後、ヘッドハンターを通じて両面型へ登録
※ただしヘッドハンター経由でつながった場合はその求人の応募の結果次第では、次に繋がらない場合もあります。
私が特に相性が良かったのは、JACリクルートメントとエンワールド・ジャパンでした。
ヘッドハンターも両面型?転職エージェントとの違い
ヘッドハンターは企業と求職者の双方に関わることが多い
ヘッドハンターは、大手よりも中小の転職エージェントの営業のケースが多くその場合は両面型と思ってもらっていいと思います。当然、企業と求職者の両方に直接かかわるので、紹介された求人に応募する場合はスピーディな対応を受けることが出来ると思います。
私の場合は「1求人だけ」の紹介も多かった
ヘッドハンター経由の場合は、元々扱っている案件にぴったりな人をビズリーチで探してアプローチを仕掛けてくるので紹介案件は1件のケースが多かったです。
たまにその求人の書類選考が通らず関係が終わったと思ってもふとした時に連絡が来て、「○○さんに合うと思いご連絡しました。」という感じで紹介してもらえたりもします。いずれにしてもこちらとしてはどのエージェントと話をするときでもしっかりとした対応をすることが重要です。
企業スカウトとヘッドハンターの正しい併用方法
ビズリーチを実際に使ってみた結果
片面型・両面型についてよくある質問
Q:利用している転職エージェントが片面型か両面型か確認する方法は?
A:実際に担当者と面談した時に確認すれば教えてもらえます。確認の仕方は「担当者さんは企業担当もされていますか?」と確認すればOKです。ちなみに私の時はdodaやリクルートエージェントの担当の方はキャリアアドバイザーと名乗りました。
片面型と両面型はどちらが転職しやすい?
どちらが転職しやすいというのはないです。ご自身がどういう転職をしたいのかによって変わります。
- 幅広い求人から探したい ・・・ 片面型
- 自分にぴったりな求人を紹介してほしい ・・・ 両面型
両面型は求人が少ない?
会社としては様々な求人を扱っていますが、ヘッドハンターとして接触された場合は特定の求人の案内をするためというケースが多く、その求人のみ案内される場合があります。相性次第では他の求人を紹介してくれるケースもあります。
片面型と両面型を併用しても問題ない?
全く問題ありません。むしろどちらがご自身に合うかしっかり見極めて、転職活動を進めて行くことをすすめます。
まとめ|片面型と両面型は特徴を理解して使い分けよう
- 求人の幅の広さなら片面型
- 企業情報の深さなら両面型
40代の転職活動では両方を併用し使い分けることをおすすめします。
私自身も片面型で転職活動の基本を作り、両面型のエージェントを通じて最終的な転職先が決まりました。どちらが優れているかではなく、自分の転職フェーズに合わせて使い分けることが大切です。

