
40代で転職活動を始めると、ビズリーチなどの転職プラットフォームで「企業からのダイレクトスカウト(直接スカウト)」が届く機会が一気に増えます。
しかし実際に届いたスカウトを前に、「応募してみるべきか?」「これは自分に合っているのか?」と迷う場面も多いのではないでしょうか。
私自身も44歳で初めて転職活動をした際、企業スカウトとヘッドハンタースカウトの両方を受け取りました。そして進めていく中で、両者には明確な違いがあり、向いている人・注意点も大きく異なると実感しました。
この記事では、40代ミドル層の営業職という視点から、企業スカウトの活用法と注意点、そしてヘッドハンタースカウトとの違いや上手な使い分けについて詳しく解説します。
企業ダイレクトスカウトの特徴
企業ダイレクトスカウトとは、企業がビズリーチなどのデータベースを検索し、あなたの職務経歴を見て「ぜひ一度話したい」と直接声をかけてくる仕組みです。
中途採用のスピード化が進むいま、40代にも積極的に送られる重要なアプローチのひとつです。
私の場合は、内定までの半年間で21件のスカウトを受け取り、そのうち10件が企業からのダイレクトスカウトでした。
企業スカウトのメリット
企業スカウトには、以下のようなメリットがあります。
- あなたの経験・スキルに興味を持った企業から届く
- 想定外の業界や成長企業からの声がかかり、新しい選択肢が生まれる
- 面談~内定までのスピード感があり、短期決着するケースもある
実際、企業スカウトは「書類選考が通過している状態」で届くケースが多く、私の場合も最初から面接オファーとして送られてきました。
もちろん内定を保証するものではありませんが、書類審査の通過率が落ちやすい40代にとって、この「入口のハードルが低い」点は大きなメリットです。
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企業スカウトで気をつける点
一方で、企業スカウトには注意すべき点もあります。
- あなたの希望条件と完全に一致しない案件が届くこともある
- ポジションや年収レンジに幅があり、情報量が少ないケースもある
- 「まずはお話ししませんか?」という探りのアプローチも一定数ある
ビズリーチでは、企業が幅広い人材を探しているため、異業種からのスカウトが届くこともあります。私の場合も想定外の業界から声をかけていただきましたが、これは「自分の経験が他業界でどう評価されるか」を知る貴重な機会になりました。
食品・飲料の営業職だった私に実際に届いたのは、以下のような求人でした。
- ホテル内レストランの責任者
- スーパーのエリアマネージャー候補
- ベンチャー企業での飲料営業
- 教育関係の企画職
興味を持った求人もあり応募したものもありましたが、「自分には難しいかも」と感じるものもあり、まさに“予想外の出会い”が多いのが企業スカウトの特徴です。
ただ、この“予想外”がビズリーチの面白いところでもあります。
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ヘッドハンタースカウトとの違いは?
ヘッドハンタースカウトは、企業から採用依頼を受けたコンサルタントが、あなたの経験を踏まえてピンポイントで声をかけてくる仕組みです。
40代の転職では、最適な“攻めどころ”を一緒に考えてくれる頼もしい存在になります。
ヘッドハンタースカウトの特徴
- 希望条件や経験を深く理解したうえで案件を紹介してくれる
- 年収アップにつながるハイクラス案件が多い
- 面接対策・選考の進め方・年収交渉などのサポートが手厚い
- 紹介求人は比較的“現職に近い領域”が多い
- 応募時は書類審査が必ずある(ここは企業スカウトと違う)
40代営業職の場合、ヘッドハンターは「経験と得意領域を理解した精度の高い提案」をしてくれることがあり、かなり心強い存在になります。採用企業と求職者の間に入り、必要な交渉も行ってくれるので良いヘッドハンターに出会えれば心強い味方となってくれます。
私自身、複数の転職サービスを利用しましたが、スカウトの質と量、ヘッドハンターの質という点では、ビズリーチが最もバランスが取れていて活用価値が高いと感じました。
ダイレクトスカウトとヘッドハンタースカウトの共通点
ダイレクトスカウトとヘッドハンタースカウトには、以下の共通点があります。
職務経歴書を見て興味を持った企業・コンサルタントから届く
ビズリーチでは登録時点で職務経歴書をフォーマットに沿って作成しますが、それを見てもらって気になる登録者へオファーを出す仕組みです。受け取るメッセージで相手の本気度も確認出来ます。
- 職務経歴書の具体的な部分に惹かれたというコメントがある
- 「どの実績が評価されたのか」がコメントされている場合もある
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それとは別にビズリーチへ登録すると会員だけが見ることのできる「公開求人」もあり、登録者はメッセージを待たずとも自分で求人を探すこともできます。それらの求人は私の見た範囲では大企業や有名企業のものもありそこに直接応募することも可能です。
見られているポイントは同じ
特に40代営業職の場合、評価されるポイントは
・営業成績
・業界知見
・扱ってきた商材
この3点が中心だと実感しました。
営業職に関して実際に応募して確率が高いのは、
- 営業職として同業他社へ
- 営業職での他業界へ
- 同業界で異なる職種へ
この3パターンだと思っています。
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どちらか一方ではなく“併用”がベスト
40代で転職を成功させるには、企業スカウトとヘッドハンタースカウトの併用が最も効果的です。
・企業スカウト:幅広い選択肢に出会える
・ヘッドハンター:精度の高い提案と交渉力
特に営業職は業界・商材・顧客層で市場価値が大きく変わるため、幅広いスカウトをチェックしつつ、精度の高い提案をくれるヘッドハンターを活用するのが最適解です。私の場合、最終的な転職先は、ヘッドハンターからのスカウトがきっかけでした。
私自身も、最終的な転職先はヘッドハンター経由でしたが、企業スカウトのおかげで
・市場価値
・求められる経験
・年収相場
を知ることができ、判断が非常にしやすくなりました。
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40代営業職がビズリーチのスカウトを最大限活用する方法
①職務経歴書を徹底的にブラッシュアップする
スカウトの質はプロフィールの質で決まります。特に営業職は「実績」「得意な顧客層」「扱ってきた商材」を詳しく書くと効果が高いです。
②企業スカウトとヘッドハンタースカウトを両方チェックする
企業スカウトは新しい可能性、ヘッドハンターは精度。両方見ることで最適解が見えてきます。どちらもまずはお話からというケースがほとんどです。興味のある求人なら一度話を聞いてみてから判断しても良いので最初の内は特に積極的に話を聞くとご自身の幅も広がると思います。
③返信はできるだけ早くする
40代の転職ではスピードが重要です。「返信の速さ=本気度」と捉えられることもあります。営業職の基本は「即レス」です!もちろん基本的に就業中に返信は出来ませんが、営業職なら営業で外出中に返信できることも多いです。
④複数サービスを併用して選択肢を広げる
40代は求人の幅が狭まりがちなので、ビズリーチを軸にしつつ、リクルートやdodaなどを併用して比較することで、より質の高い選択ができるようになります。
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まとめ:40代の転職は“スカウトの使い分け”が成功の鍵
40代営業職が転職を成功させるには、企業からのダイレクトスカウトとヘッドハンタースカウトを上手に使い分けることが重要です。どちらにもメリットがあり、どちらか一方が優れているというものではありません。
大切なのは「広げつつ絞る」。これが40代の転職で最も結果が出やすい戦略です。
【まずは無料】ビズリーチで市場価値を確認してみる
私自身、44歳での転職活動を成功できたのは、ビズリーチでスカウトを受け取り「市場価値」「可能性」「年収レンジ」を正確に把握できたからです。
企業スカウトとヘッドハンタースカウトを併用することで、40代でも十分にチャンスがあります。
無料登録だけでもスカウトの傾向が分かり、現在の市場価値を把握する第一歩になります。
40代での転職活動を効率よく進めたい方は、まずは気軽にスカウトの内容をチェックしてみてください。
特に40代の転職では、企業スカウト・ヘッドハンタースカウトの両方が同じプラットフォーム上で受け取れるビズリーチは、効率を求める方に非常に相性が良いと実感しました。

