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44歳で初めての転職活動に挑戦し、約半年で転職に成功したラフです。今回は自身の成功体験をもとに40代の転職活動において最も重要なポイントの一つである“非公開求人”との出会い方について解説していきます。
40代の転職は“求人の探し方”で差がつく
20代・30代の頃は、求人サイトで検索すれば自分に合う求人がある程度見つかったかもしれません。しかし、40代になると状況は一変します。年齢による選考ハードルが高まるだけでなく、そもそも希望条件に合致する求人が表に出てこないのです。
「給与アップ」「経験を活かせる」「無理のない働き方」など、40代が求める条件は当然ながらシビア。その一方で、公開求人だけを見ていても、その条件に当てはまる案件は非常に少ない。ここで鍵となるのが“非公開求人”の存在です。
非公開求人とは?なぜ40代にとって重要なのか
非公開求人とは、企業が一般に公開せず、限られた転職エージェントなどにのみ依頼している求人情報のことです。その背景には以下のような理由があります:
- 企業が採用を公にしたくない(競合対策・社内への影響など)
- 採用要件が細かく、エージェントに絞って依頼したい
- 即戦力・マネジメント層など限られた人材にだけアプローチしたい
これは採用側に立ってみると分かりますが、求人をオープンにすることで例えば、「新規部署の立ち上げに伴う求人」を出すと競合他社に何か新しいことを仕掛けようとしているのがバレてしまいます。またオープンにされた求人だと、どんな人が応募してくるかわかりません。それでも応募があれば人事部として対応しなければならず、書類選考にしても面接をするにしても「ある程度選抜された状態で選考を進めたい」というのが採用企業サイドの本音です。
また、採用要件は企業ごとに異なりますが、それをある程度把握している方に良い人を探してもらう方が採用企業としては助かります。採用する側もやみくもに探しているわけではなく、的を絞った採用をしていきたいのです。
そこでエージェントに依頼するケースがあり、そこに費用が発生しても良い人を探したいという需要があります。それに応える形で転職エージェントは存在するわけです。
そういう企業事情があり、一般に公開していない求人が存在することになります。
そういう理由があり、40代が持つ豊富な経験や専門性にマッチするポジションこそが、非公開求人に集中しているのです。私自身も最終的に転職した企業は、ビズリーチ経由のエージェントから紹介された完全非公開の求人でした。
逆にオープンになっている求人やエージェント経由で教えてもらえる求人にも気を付けるべき点が多々あります。
実体験:非公開求人に出会えたプロセス
ここで私の体験を具体的に紹介します。
私は食品・飲料業界の営業職から、同業界の別企業の営業職へ転職しました。年収も増やすことに成功しました。また企業規模や今後の成長性も十分見込めると判断し、今の会社へ決めました。そういう意味では満足できる転職が出来ました。
そんな私の経験に基づく、どうやって非公開求人に出会えたのかを書いていきます。
以下は、非公開求人にたどり着くまでのステップです:
- ビズリーチや転職サイトに登録(職務経歴をしっかり記入)
- 複数のエージェントから連絡が来る
- その中から信頼できそうなエージェントと面談
- 非公開求人を紹介される
- その求人に応募する ※採用が確定しているわけではありません
もちろん、実際の転職活動中は他のエージェントに自ら登録もして、多くの求人を紹介いただきましたし、他の転職サイトも利用しました。もちろんその中にも”非公開求人”はありました。ただ、私の場合はビズリーチ経由で連絡をいただいたエージェントから紹介された“非公開求人”に応募して内定をいただきました。
ポイントは、自分から探すよりも、エージェントに「選んでもらう」形で案件が進むこと。エージェントは、あなたのスキルや経歴を見て、合いそうな求人を“裏側”から引き出してくれるのです。
ここは一番重要なので別記事にてより詳しく書いています。
エージェントを活用する際の注意点とコツ
エージェントを活用するメリットは大きいですが、誰と組むかによって転職活動の成否が左右されます。以下のような点に注意しましょう:
- 複数のエージェントに話を聞く: 最初から1社に絞らず、比較検討が大切です。
- 職務経歴書は丁寧に: エージェントはこれを元に企業へ推薦します。手抜きはNG。
- 希望条件を具体的に伝える: 年収、勤務地、役職など、優先順位を明確に。
- 受け身すぎない: 良い求人が来るのを待つだけではなく、自分でも意志を持って情報を判断すること。
1.複数のエージェントに話を聞く
私はビズリーチの他にもいくつかの転職エージェントと転職サイトにも登録をしました。どのエージェントが合うかどうかは正直なところ、「担当者次第」な部分もあり一概には言えませんが、対応自体はどこの会社も比較的丁寧だった印象でした。
エージェントからのメッセージ(メール)
転職エージェントは本当に数多くあって、正直聞いたことのある会社はほとんどなかったです。中には独立して個人でされている方もありました。信用できるかどうかは最初のファーストコンタクトのメッセージ内容である程度判断できます。
- 自分の職務経歴書を読んでくれていると分かるメッセージ
- 手当たり次第に送っていると思われるメッセージ
- とりあえず、カジュアル面談いかがですか!と煽るメッセージ
色々なメッセージが届くようになりますが、どんなメッセージでもその目的は1つです。
紹介したい求人があるからメッセージを送っている
こういったエージェントから届く求人は基本的に“非公開求人”です。企業から依頼を受けたエージェントが「貴方に」と思って送ったメッセージです。ピンポイントで探していた求職者が見つかったら熱いメッセージ届きます。その熱量でエージェント担当の本気度を見てください。
「とりあえず、面談して貴方に合う求人があれば紹介しますよ」という方はゼロでした。必ずその時点で紹介したい求人があるからメッセージを送るのです。言い換えればその求人に興味がなかったり、応募に値しないと判断されるともう連絡が来なくなったりします。1度、その求人には応募しなかったのに後日別の求人を紹介してくれた方もいらっしゃいました。
また応募した後、書類で落ちてしまうと途端に一切連絡が来なくなるというケースも多かったです。相手も営業なので成果が出ないと売上げが上がりませんから持っている求人に対して、可能性のある人を探しているということです。そのため一度きりのお付き合いが多かったです。
応募した会社が書類通過して面接まで行くと、その求職者の株が一気に上がるようでその面接で落ちてしまっても別の求人を紹介してくれるケースが複数ありました。
採用企業から直接メッセージが届く場合
また、ビズリーチ経由ではエージェントから求人の紹介を受けるケースと直接採用企業から連絡が来るケースがあります。この場合はどの企業からオファーが来ているのかすぐに分かるので、その企業のHPなどを調べてみて返信するか判断すれば良いと思います。
ただ、経験上、自分にとって良い求人であることはなかったです。年収ダウン前提というケースも多かったです。
メリットとしては、企業から直接メッセージが届いた場合は、その後の選考で書類通過が確定しているケースがあります。職務経歴書を見た上でメッセージを送っているので書類審査は通過しているとみて良いです。そこはヘッドハンターからのメッセージとの一番の違いです。
気になるオファーがあったときは事前にOpenWorkを確認することを勧めます。
▶「OpenWorkの使い方&口コミ活用術|失敗しない企業研究5ステップ」
▶ビズリーチのスカウトは「企業のダイレクトスカウト」と「ヘッドハンター経由」重要なのは?
いずれにしても複数のエージェントに話を聞くと、1社では見えなかった部分が見えたりするということもあり、複数のエージェントから話を聞くのは重要です。
2.職務経歴書は丁寧に
最初にビズリーチへ登録するのに職務経歴書を書く必要があります。最初の時点では自分で書いたもので十分ですが、その後、転職エージェントへ登録すると担当者より職務経歴書の添削をしてもらえます。複数のエージェントに登録し、何度か添削を繰り返しブラッシュアップを図ることが重要です。自分では当たり前のことでも書いておくと採用企業の人事担当者に”刺さるもの”があったりするのです。そういうものを見逃さないためにも複数のエージェントの登録が必要であるとも思います。
3.希望条件を具体的に伝える
エージェントは基本的に『貴方に紹介したい案件があるから連絡する』のです。そのため、カジュアル面談とはいいながら、紹介したい求人に応募するかどうかを最終的に聞かれます。気になる求人であった場合、最初にエージェントに希望は伝えて良いと思います。
- 求人記載の想定年収と希望年収があっているか
- 転勤などはないか
- テレワークは可能か、フレックス制度はあるかどうか
その担当者が採用企業の営業先である場合は、割と詳しく教えてくれたりします。私の場合は転職活動で年収が下がることを想定していたので、必ず「この会社は求人年収は現年収よりも低いが、将来の働きによって現在の年収を超える可能性はあるか」という質問をしていました。
4.受け身過ぎない
ビズリーチの場合は、基本的に”待ち”の状態になります。メッセージが来ないと転職活動が進みません。転職エージェントの場合は担当者が一生懸命に自分に合う求人を探してきてくれるので毎日多くの求人を目にすることになります。ビズリーチのメッセージが来ない間は転職エージェント担当者から届く求人は出来る限り内容チェックをすることになります。
私は食品・飲料関係の営業職でしたので、関連する求人をチェックすることが多かったですが、中には無形商材や全く知らない業界の求人をチェックすることもありました。繰り返すうちに求人に関するクセと言いますか、40代には不向きな求人も見えてくるようになります。
40代の転職成功のカギは“情報の非対称性”を埋めること
40代の転職市場では、「情報をどこまで持っているか」が大きな差になります。
公開求人をいくら見ていても、エージェント経由で出てくる“限られた人しか知らない情報(求人)”、つまり”非公開求人”には勝てません。そしてその情報は、待っているだけでは手に入りません。
だからこそ、私は40代の方にはこう伝えたいです。
「エージェントを活用し、自分にしか届かない求人と出会ってほしい」
人生100年時代、40代はまだ折り返し。
自分の強みを活かし、満足できるキャリアの再構築に、エージェントは大きな武器となるはずです。


