40代――それは、昭和生まれであり、同時に就職氷河期を経験した世代。
私もその一人で、20年以上一社に勤めたのち、44歳で初めての転職に踏み出しました。
私たちの世代には、さまざまな“当たり前”が刷り込まれています。
- 一つの会社に長く勤めるのが美徳
- 石の上にも三年、短期離職はNG
- 転職は「逃げ」や「不安定な道」
でも、令和の転職市場はまるで別世界。
昭和・氷河期世代の“常識”が、今では非常識になっていることも少なくありません。
この記事では、「昭和・氷河期世代にとっては当たり前じゃなかった、令和の転職活動の常識10選」を紹介します。
実体験も交えながら、あなたの転職活動の視野が広がるヒントになれば幸いです。
今では当たり前!令和の転職活動の常識6選
転職活動は「辞める前に」が常識
今では在職中に転職活動を進めるのが主流です。空白期間を作らず、収入を維持しながら安心して活動できるからです。
私が入社した20年前は転職は当たり前ではなかったです。
それこそ「石の上にも3年」という言葉が割と普通に使われていました。今ではあまり信じられないでしょうが、割と会社第一主義と言いますか、本当に1社で勤めあげることは普通な印象でした。
そんな環境なので、勤めている最中にこっそり転職活動なんて信じられない!という風潮があったように思います。実際に、当時若手でもやめていく人はいましたが転職先が決まってからという話はあまり聞かなかった気がします。(知らなかっただけかもしれませんが、、、)
でも、今は「転職活動は勤めている間に行い、内定が出て転職を決めてから退職願を出す」のが常識です。そして転職活動自体はノーリスクなものなので決めたら即行動しましょう。
▶ 【40代の転職は慎重に】でも「転職活動」はノーリスクな4つの理由とは?
履歴書・職務経歴書はデジタルが基本
WordやPDFでの提出が当たり前になりました。私の場合は
- 履歴書はエクセルもしくはPDF
- 職務経歴書はWordもしくはPDF
実際に転職エージェントを使うとなるとまずはWEB上で登録するので必然的に履歴書も職務経歴書もデータ保存になります。スマホにデータを入れておけば、通勤時間などを使って登録や応募をすることも可能です。
スカウト型転職サービスの活用が常識に
受け身の姿勢でもオファーが届く時代。プロフィールを磨けばスカウトが増加します。
スカウトサービスの代名詞ともいえる「ビズリーチ」はぜひ登録をお勧めします。
44歳で初めての転職活動で一番お世話になったビズリーチの登録から活用までを詳しく解説!
私も転職活動を始めて最初に登録したのがビズリーチでした。特に40代で転職活動を始めるなら最初に登録すべきスカウトサービスではないかと思います。
面接や適性検査はオンラインが当たり前
ZoomやTeamsでの一次面接が標準。時間とコストの効率化が図られています。これはコロナの影響が強いと思いますが、私がコロナ前に一社だけ受けた会社があったのですが、その会社は当時は面接は対面、適性検査はオンラインでした。履歴書と職務経歴書も紙ベースで提出しました。
そういう意味は今はスマホ一つあれば、転職活動が出来てしまう時代です。個人的にはパソコンはあったほうが良いと思いますが…
またSPIや性格診断なども在宅で対応可能に。時間の融通が利き、働きながら受験できます。私が受けた適性検査は2回ありましたが、どちらもオンラインで在宅で受験しました。時間帯も仕事が終わった後、夜の遅い時間に受けています。
LinkedInやSNS、口コミサイトでの情報収集・発信がスタンダードに
企業のSNS・YouTubeで社風をチェック。社員の投稿から“リアルな雰囲気”も伝わります。私がよく利用したのは「OpenWork」。いわゆる現役社員・元社員のその会社の口コミサイトです。トータルの点数なども出ていて、大変参考になります。
私が最初の方にビズリーチから直接オファーのあった会社はOpenWorkをチェックしたところ、非常にわかりやすく悪評が立っており受応募すらしなかったです。
OpenWorkは、まずアカウント登録をして、その後以下の4つのいずれかを行うと口コミをすべて見ることができます。
私の場合はWEB履歴書を提出しました。期間は登録から180日間でした。
期限があるので注意が必要です。
また、私のブログもそうですが、個人の体験などをブログやSNSで投稿されているのを見ることができます。個人の体験談を通じてご自身の経験などに沿うようなものはぜひ参考にされるのも良いと思います。そしてSNSでご自身の情報を発信していくのも良いと思います。
転職は「逃げ」ではなく「キャリアアップ」の手段
今は「より良い環境を求めて動く」前向きな行動として転職が捉えられています。貴方自身が20年以上仕事をしてきて、それまでに培ってきたスキルや経験を生かして次はどんなことができるだろうかというのをぜひ一度考える機会を作ってみてください。以下の記事も併せてご覧ください。
ここをしっかりと見つめなおすことでご自身の経験が生かせる会社が見つかる可能性はきっと上がるはずです。逆にここが曖昧だと書類選考の時点でミスマッチが起こり面接にすらたどり着けないことになってしまいます。
まとめ:変化を恐れず、自分をアップデートすることが40代転職成功のカギ
昭和・氷河期世代が大切にしてきた「我慢」や「勤続年数」。それは確かに誇るべき価値観ですが、今の時代には“変化への対応力”の方が求められています。
キャリアアップも、ライフバランスも、自分らしさも――。
それらを叶えるには、「昔の常識」を一度手放すことも必要です。
変化に柔軟な40代こそ、未来を切り開ける。
私自身、44歳での転職でそのことを強く実感しました。
【40代の転職に役立つ関連記事はこちら】
- 44歳で初めての転職活動で一番お世話になったビズリーチの登録から活用までを詳しく解説!
- 40代初めての転職活動~具体的にとった行動とは?~
- “転職は35歳まで”のウワサは本当か?!44歳で転職成功した話
【転職を考えるあなたへ】
✅ まずは転職サイト・エージェントに登録し、今の自分の市場価値を知りましょう。
✅ ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト、dodaなど、40代向けサービスを比較してみるのもおすすめです。
💡 「今の当たり前」は、昨日までの非常識だったかもしれません。
あなたも、今日から一歩を踏み出してみませんか?