
こんにちは、ラフです。
40代で転職を考えるとき、多くの人がまず気にするのが「年収」ですよね。
一方で、
- 「40代だし、年収が下がっても仕方ないか…」
- 「まずは転職することが優先。収入はあとで考えよう」
そんなふうに、どこかで「年収ダウンもやむなし」と受け入れてしまっている方も少なくありません。
ただ、私自身が44歳で転職を経験して強く感じたのは、40代の転職こそ“年収アップ”を意識して動くべきだということです。
もし今、「辞めたいけど、本当に転職していいのか…」と迷っている方は、先にこちらの記事も読んでみてください。
▶40代で「会社を辞めたい」と思ったら|決断の前に読んでください
この記事でわかること
40代の転職で後悔しないための考え方を、実体験を交えながらお伝えします。
40代転職は“年収アップ”を目指すべき理由3選
理由1:残りの「稼働年数」が限られているから
20代・30代の転職であれば、「今は少し下がっても、これから挽回すればいい」と考える余地があります。
しかし40代の場合、年収ダウンを受け入れると、その水準が“新しいスタート地点”になってしまいます。
例えば、年収650万円から550万円に下がって転職したとします。
- 次の昇給は、基本的に「550万円ベース」で上がっていく
- 再度転職しても、「現在年収550万円の候補者」として見られる
こうして、じわじわと「生涯年収」が削られていきます。
40代は、定年までの時間を逆算してキャリアを考える時期です。
だからこそ、スタート地点をなるべく高く保つ=年収アップを目標にすることが重要になります。
「転職そのものがリスクでは?」と不安な方は、まずこちらの記事で“ノーリスクな始め方”も確認しておくと安心です。
▶「40代の転職はリスク高い」は誤解です|実体験でわかった“ノーリスクで始める方法”
理由2:40代は「年収=評価」の比重が高まるから
40代になると、会社から見たあなたは、
- 一定の経験・スキルを持っている前提
- チームを支え、成果を安定的に出してくれる人材
として期待されています。
その中で、同年代より明らかに低い年収レンジにいると、
- 「あまり評価されてこなかった人なのかな?」
- 「任せられる範囲が狭いのかもしれない」
と、意図せず「市場での評価」まで低く見られてしまうことがあります。
逆にいうと、同世代の平均レンジか、それ以上の年収をキープ・更新していくこと自体が、“自分の市場価値の維持”につながります。
40代の転職では、もちろん年収だけがすべてではありません。ただし、「自分の経験に見合った対価をもらえているかどうか」は、今後のキャリアを考えるうえで非常に大きな指標です。
なお、「年収だけで判断すると失敗しやすいポイント」については、こちらの記事でより詳しくまとめています。
▶40代転職では何を重視する?後悔しないためのポイント5選〖年収?働き方?福利厚生?〗
理由3:40代は「条件交渉」次第で結果が大きく変わるから
40代の転職は、20代のようにポテンシャル採用ではなく、「実績」と「再現性」が評価される世界です。
その分、
- 職務経歴書での実績アピール
- 面接での伝え方
- 最終的な年収交渉
といった要素次第で、提示される年収が大きく変わることがあります。
実際、私自身の転職でも、最終的に前職より年収が約30万円アップする条件で転職することができました。金額だけ見れば“微増”かもしれませんが、
- 将来の昇給レンジ
- インセンティブの設計
- 評価制度の透明性
といった要素も含めて「伸びしろのある環境」に移れたことが、とても大きかったと感じています。
こうした年収交渉や条件の引き上げは、ビズリーチやリクルートエージェントなどのサービスをうまく活用することで現実的に狙っていけます。
詳しい活用法は、こちらの記事でも実体験ベースで解説しています。
▶44歳で初めての転職活動で一番お世話になったビズリーチの登録から活用までを詳しく解説!
▶40代転職でリクルートエージェントを使う理由|メリット・デメリットをわかりやすく解説
年収ダウンを受け入れるとよくない理由
ここからは、あえて「年収ダウンを受け入れると何が良くないのか」を整理しておきます。
① 一度下げると、次の転職でも年収が戻りにくい
多くの企業は、候補者の年収を決めるときに、
- 「現在年収」+「ポジションに見合ったレンジ」
をベースにオファーを出します。
つまり、今の会社で年収650万円だった人が、転職で550万円に下げてしまうと、
次の転職では「550万円からのスタート」として見られる可能性が高くなります。
結果として、
- 2社分の転職で、じわじわと年収が目減りしていく
- 同じ経験・スキルでも「安く買われる」状態が固定化してしまう
という状況に陥りかねません。
もちろん、どうしても環境を変えたい・働き方を変えたいという事情で、
一時的な年収ダウンを受け入れる選択もあります。
ただその場合でも、「本来の自分の市場価値から、どれだけ下げているのか」を理解したうえで判断しないと、後から取り返しがつかなくなるケースがあります。
「退職してから探せばいいか」と考えている方は、焦りで条件を下げざるを得ないケースも多いので、こちらの記事もぜひチェックしてください。
▶40代が“退職してから転職活動を始める”と危険な5つの理由
② 自分自身を“安売り”してしまうから
もう一つの問題は、「自分の安売りに慣れてしまう」ことです。
例えば、
- 「40代だし、これくらい下がっても仕方ない」
- 「家族もいるし、条件を上げる交渉なんてできない」
といった気持ちで年収ダウンを受け入れると、
その後のキャリアでも、
- 条件交渉を避ける
- 本当は合わない求人にも「こんなものか」と妥協して応募する
- 自分の経験・スキルを過小評価してしまう
といった行動パターンが身についてしまいます。
これは、長期的に見てあなたのキャリアをむしばんでいく考え方です。
もちろん、「どうしても環境を変えたい」「心身の限界」という状況で、
あえて収入を下げてでも転職する選択もあると思います。
その場合でも、
- 「今はリセット期間。数年後には必ず年収を戻す・上げる」
といったように、どこかで再び年収アップを取りに行く前提を持っておくことが大切です。
落ち込みが強いときは、精神的に踏ん張るのも大変です。
そんなときの心の整え方については、こちらの記事も参考になると思います。
40代が年収アップ転職を実現するためのステップ
ここからは、「実際にどう動けば、年収アップ転職が狙えるのか」を具体的なステップでまとめます。
ステップ1:まずは“ノーリスク”で転職市場を覗いてみる
いきなり会社を辞める必要はありません。
転職活動は、在職中に・ノーリスクで始めるのが基本です。
- ビズリーチなどのスカウトサービスに登録する
- リクルートエージェントなど大手エージェントと面談してみる
- 届く求人や提示される年収レンジをチェックする
これだけでも、
- 自分の市場価値
- 年収アップを狙えるポジションの傾向
がかなり見えてきます。
転職活動の全体像や進め方については、こちらでロードマップとして整理しています。
▶〖完全ガイド〗40代からの転職活動ロードマップ|44歳で実現した実体験から学ぶ成功法則
ステップ2:年収アップが期待できるポジション・業界に絞る
やみくもに応募するのではなく、「今より年収レンジが高いポジション」に狙いを定めることも大切です。
- 同業他社・競合他社の営業
- これまでの経験がそのまま活きる周辺業界
- 成果連動型のインセンティブが整っている企業
40代の場合、「未経験職種への大幅チェンジ」で年収アップを狙うのはかなり難易度が高いです。
これまでのキャリアの延長線上で、より評価してもらえる環境を探す方が再現性があります。
営業職としてのキャリアの活かし方や、選び方の軸については、こちらの記事も参考になると思います。
ステップ3:書類と面接で「年収アップに値する人材」であることを伝える
最後は、
- 職務経歴書
- 面接での受け答え
で、「なぜ今の年収以上のオファーを出す価値があるのか」をしっかり伝えるフェーズです。
ポイントは、
このあたりは、一人でやるよりもエージェントやヘッドハンターと一緒に進めた方が効率的です。
実際に私は、ビズリーチ経由のヘッドハンターやリクルートエージェントの担当者と一緒に職務経歴書をブラッシュアップしました。
まとめ:40代だからこそ「年収アップ」を目標にしていい
今回の内容をあらためてまとめると、
- 40代転職は「残りの稼働年数」を考えると、年収ダウンを安易に受け入れるべきではない
- 一度年収を下げると、その水準が次の転職でも基準になりやすい
- 年収ダウンを当然と受け入れると、自分自身を安売りする思考パターンが身についてしまう
- 40代こそ、経験に見合った対価=年収アップを堂々と目指していい
もちろん、転職で大事なのは年収だけではありません。
働き方・ワークライフバランス・会社のカルチャーなど、トータルで「自分に合うかどうか」を見ていく必要があります。
そのうえで、「年収アップを目指す」という軸を外さずに転職活動を進めることが、40代のキャリアを守り、これからの10年・20年を豊かにすることにつながります。
もし今、転職についてモヤモヤしているなら、まずはノーリスクで情報収集から始めてみてください。
40代からの転職は、決して遅くありません。
むしろ、これまで積み上げてきた経験を武器に、「年収アップ」という明確な目標を掲げて動けるタイミングです。
一緒に、後悔のないキャリアをつくっていきましょう。

